bzip2

概要

bzip2とは、汎用データ圧縮方式および圧縮ファイル形式の一つ。ファイル名の標準の拡張子は「.bz2」。また、主にUNIX系OSでよく用いられる、同形式によるファイル圧縮伸張プログラムおよびコマンドの名前(bzip2コマンド)でもある。

bzip2はどのような種類・形式のデータでも対象とすることができる汎用の圧縮方式で、また、圧縮に伴い情報の損失がなく完全に元通りに伸張することができる可逆圧縮う。プログラムファイルやデータファイルなど様々なファイル圧縮に用いられる。

bzip2圧縮方式はハフマン符号化データの並び順を変化させて圧縮率を高めるブロックソートなどを組み合わせたもので、UNIX系システムで標準的に用いられるgzip圧縮形式よりも平均的に高い圧縮率を得られるという特徴がある。反面、処理が複雑であるため圧縮伸張にかかる時間は長くなる。

bzip2ファイル形式およびbzip2コマンドは一つのファイル圧縮する機能しかなく、複数のファイルディレクトリ構造などをまとめて格納する「アーカイブ」の機能はない。UNIX系OSでは「tar」(ター)と呼ばれるアーカイブ形式およびコマンドが一般的で、しばしばbzip2はtarと共に利用される。その際のファイル名拡張子は「.tbz2」「.tar.bz2」「.tar.bzip2」などとなる。

bzip2は英著名開発者のジュリアン・スワード(Julian Seward)氏が開発し、1996年に公開した。オリジナルの処理系BSDライセンスに基づいてオープンソースソフトウェアとして公開されており、誰でも自由に利用することができる。

(2022.1.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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