bash 【Bourne Again shell】 /bin/bash

概要

bash(Bourne Again shell)とは、多くのUNIX系OSで標準的に用いられるシェルプログラムの一つ。標準の実行プログラムファイル名(コマンド名)は「bash」だが、「sh」が指定された場合も起動するようシンボリックリンクが置かれることが多い。

シェルは利用者からOSへの操作の受付や、操作の実行結果の表示などを担うプログラムで、bashはGNUプロジェクトの一部として1988年に開発が始まった。オープンソースソフトウェアとして公開され、Linuxディストリビューションなどの多くで標準のシェルとして同梱されている。

bashはそれ以前に存在したBourneシェル(コマンド名は「sh」)の後継として開発され、その名称は “Bourne” (開発創始者の姓)と “Born Again” (「新生」の意)をかけたものとも言われる。コマンド構文など基本的な仕様はBourneシェル上位互換となっており、古いコマンドやシェルスクリプトなどはそのまま実行できる。

また、Kornシェルksh)やCシェルcsh)などの持つ要素も取り入れられ、コマンド履歴やコマンド名の自動補完など今日では標準的に使われる多くの機能を実装している。

(2019.4.22更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。