Makefile

概要

Makefileとは、UNIX系OSで一般的なビルドツールである「make」(makeコマンド)に実行させたい手順を記述したテキストファイル

makeは開発者が作成したソースコードから最終的な実行ファイルを得るためのコンパイルリンクといった一連の手順を連続して自動的に実行してくれる「ビルドツール」の一つで、古くからLinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられている。

makeでは実行したい一連の手順を開発者がMakefileに記述する。makeコマンドにこれを与えると、内容を解釈してコマンド実行などを連続して自動的になってくれる。makeコマンド一回の実行実行ファイルの作成が完了する。

Makefileの基本的な構文は二行で一単位となっており、上のに「作成対象物:生成元」、下のに「(先頭にタブ文字実行するコマンド」をそれぞれ記述する。改行を「;」(セミコロン)に置き換えて一行にまとめることもできる。「変数名=」の形で変数を定義することもでき、ファイル名などの指定に変数を用いることができる。

対象物や生成元をコマンドとは独立に明示することで、「生成元が更新されていないのでこの手順をスキップする」といった柔軟な判断が可能となっている。生成元を省略することもでき、必ず実行する手順(一時ファイルの消去など)を記述するのに用いる。

(2022.5.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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