zcatコマンド
指定したファイルの内容を表示するコマンドとして「cat」が用意されているが、圧縮されたファイルを指定すると圧縮済みのデータがそのまま表示され、元の内容を読み取ることはできない。
このような場合に用いるのがzcatコマンドで、gzip形式あるいはcompress形式で圧縮されたファイルの内容を展開し、元の状態に復元して画面に表示してくれる。例えば、example.txt というテキストファイルをgzip圧縮した example.txt.gz というファイルがある場合、「zcat example.txt.gz」を実行するだけで元の example.txt の内容が表示される。
異なる圧縮方式にも同様のコマンドが用意されており、bzip2形式の場合は「bzcat」、xz形式の場合は「xzcat」を用いると同じように元の内容を復元して表示してくれる。また、圧縮済みのテキストファイルを扱う他のコマンドもあり、「zmore」「zless」「zdiff」「zcmp」「zgrep」などのコマンド群はそれぞれ先頭のzを抜いたコマンドと同じ動作をgzip圧縮ファイルに対して行うことができる。
(2022.1.6更新)