lessコマンド 【less command】

概要

lessコマンド(less command)とは、主にLinuxなどのUNIX系OSで標準的に使用されるコマンドの一つで、長いテキストファイルなどを表示する際に一画面ずつ一旦停止させるもの。

基本的な書式は「less オプション ファイル名」で、指定したファイル名を画面に出力するが、画面の下端まで表示すると一旦停止する。利用者スペースキーまたはPageDownキーを押すと次の画面にスクロールし、下端まで進むとまた停止する。これを繰り返して一画面ずつ表示することができる。

表示が停止した際にEnterキーを押すと一行先に進み、BackSpaceキーまたはPageUpキーで前のページに戻ることができる。上下の矢印キーで前後に自由にスクロールすることもできる。「g」でファイル先頭に移動、「G」でファイル終端に移動、「q」キーで終了、「/」で検索ができる。

主なオプションとして、「+行番号」で指定行から表示を開始、「-p 文字列」で指定文字列があるから表示を開始、「-E」でファイル終端に達したら終了、「-N」で行番号を表示、「-S」で長いを右端で折り返さないなどが指定できる。

ページャー」と呼ばれるコマンドの一つで、他にmoreコマンドなども似た機能を提供する。「コマンド | less」のように他のコマンド出力をとパイプで受け取ってコマンドの実行結果を一画面ずつ表示するといった使い方もできる。

(2023.10.31更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる