moreコマンド 【more command】
基本的な書式は「more オプション ファイル名」で、指定したファイル名を画面に出力するが、画面の下端まで表示すると一旦停止する。利用者がスペースキーを押すと次の画面にスクロールし、下端まで進むとまた停止する。これを繰り返して一画面ずつ表示することができる。
表示が停止した際にEnterキーを押すと一行先に進み、数値を入力して「z」キーを押すと指定行数だけ先に進む。「/正規表現」で検索を行い一致した場所から表示させることもできる。「=」で現在の行番号の表示、「q」キーで終了させることができる。
主なオプションとして、「+行番号」で指定行から表示を開始、「-p」でスクロールせず画面を消去して次ページを表示、「-n 行数」でいっぺんに表示する行数を指定、「-f」で長い行を右端で折り返さず表示などが利用できる。
「ページャー」と呼ばれるコマンドの一つで、似た機能を提供するlessコマンドの方が前のページに引き返せるなど高機能であるため、現在ではlessの方が一般的に用いられている。「コマンド | more」のように他のコマンドの出力をとパイプで受け取ってコマンドの実行結果を一画面ずつ表示するといった使い方もできる。
(2023.10.31更新)