Docker

概要

Dockerとは、Linux上で独立した別のLinuxシステムを起動するコンテナ型仮想化を利用するための管理ソフトウェアの一つ。Docker社(旧dotCloud社)が開発し、オープンソースソフトウェアとして公開されている。

コンテナ型の仮想化では仮想的物理マシン構築わず、元のオペレーティングシステムOS)環境上に隔離されたエリアを作り、あたかも新規にOSを導入・起動したかのように新たなソフトウェア実行環境を作り出す。DockerはLinux上に隔離された環境を作り出し、元の環境に影響を及ぼさずにソフトウェアの導入や実行ができる。

OSの設定やアプリケーションソフトの導入の済んだLinux環境を丸ごと実行イメージとして保存する機能(Dockerfile)があり、別のコンピュータ上のDockerに持ち込んでそのまま実行することができる。

ソフトウェア開発時にDockerを利用すれば迅速にテスト環境ステージング環境を用意することができ、完成したイメージをそのまま配布パッケージとして利用者に提供することもできる。複雑な導入・設定作業を省略し、元の環境との違いなどを意識しなくても素早く簡単にソフトウェアを導入できる。

Docker自身はLinux環境構築実行に特化しているが、Docker for Windows/macOSではそれぞれのOS標準の仮想化機能(Hyper-Vなど)を用いて仮想マシンを立ち上げ、極めて軽量なLinuxディストリビューション(標準ではAlpine Linux)によりLinuxコンテナを起動することができる。

(2020.4.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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