シンタックスハイライト 【syntax highlighting】
概要
シンタックスハイライト(syntax highlighting)とは、テキストエディタなどの文字表示に関する機能の一つで、あらかじめ指定された文中の特定の記号やキーワードなどを他とは異なる色やスタイルで表示すること。プログラミングの際にソースコード上の要素を色分けするのに用いられることが多い。コンピュータプログラムのソースコードやマークアップ言語で装飾された文書を表示・編集する際に用いられる機能で、プログラミング言語の予約語や区切り記号、マークアップ言語のタグ名や属性値などを着色することで、それ以外の部分と見分けやすくすることができる。
言語仕様上の予約語、コメント、リテラル、演算子、括弧、区切り記号など、キーワードや記号の意味や種類に応じて異なる表示を行う。文字色を変化させる他に、フォントを切り替えたり、太字(ボールド体)や斜体(イタリック体)などスタイルを変化させる場合がある。
どのような文字列や記号に意味があるかは言語によって異なるため、規則を言語ごとに用意して切り替えて使用できるようになっていることが多い。著名な複数の言語にあらかじめ対応しているエディタが多いが、利用者が独自に規則を定義して保存できる仕組みを備えていることもある。
また、コード記述の支援機能をエディタや統合開発環境(IDE)などに提供する「LSP」(Language Server Protocol)という通信規約(プロトコル)もあり、特定の言語の仕様に対応した「言語サーバ」を追加することで、その言語のシンタックスハイライト機能を利用可能にできるエディタ製品も増えている。
HTMLファイルにCSSのスタイル指定やJavaScriptのコードが埋め込まれている場合など、複数言語が混在する場合にはうまく機能しないこともある。プログラムが長い場合や構文が複雑な場合には、色分け処理に時間がかかったり、入り組んだ箇所の解釈を誤る場合もある。
(2024.3.27更新)