読み方 : ダブリューシーコマンド

wcコマンド【word count】

概要

wcコマンドとはLinuxなどのUNIX系OSで標準的に利用されるコマンドの一つで、テキストファイル標準入力に含まれる行数、単語数、文字数、バイト数などを集計して表示するもの。ファイルの規模を確認するために用いられ、ログ解析やソースコード管理など様々な場面で利用される。
wcコマンドのイメージ画像

引数としてファイル名を指定すると、対象ファイルを開いて内部を走査し、計測結果を表示する。何もオプションを指定せず実行した場合、画面には左から順に行数、単語数、バイト数、対象のファイル名が並んで出力される。

行数はテキスト内の改行文字の個数を基準として集計され、単語数は空白やタブ改行によって区切られた連続する文字列の塊を一つの単位として認識する。複数のファイルを同時に指定した場合は、ファイルごとの集計結果が1行ずつ独立して表示され、最終行にはすべてのファイルを足し合わせた合計値が出力される。

特定の項目のみを算出したい場合は、オプションを指定して出力を制限できる。行数のみは「-l」、単語数のみは「-w」、バイト数のみは「-c」を付与する。日本語環境などのマルチバイト文字が混在するテキストにおいて、純粋な文字の個数を調べたい場合は「-m」オプションを利用する。また「-L」オプションを使用することで、ファイル内で最も長い行の長さをバイト単位で調べることも可能である。

単独のファイル処理だけでなく、「パイプ」(pipe)機能を用いて他のコマンドの実行結果を直接wcコマンドに流し込む連携手法も多用される。例えば、ファイル一覧を出力するコマンドと組み合わせることでディレクトリ内の項目数を調べたり、データ検索を行うgrepコマンドと繋ぐことで特定の文字列がヒットした行数を数え上げたりできる。

1970年代の初期UNIXシステムから実装されている伝統的なユーティリティであり、現代のLinuxサーバなどでも標準的なテキスト処理ツールとして広く組み込まれている。プログラムソースコード行数を計測したり、蓄積されるログファイルの肥大化状態を監視したりする用途など、日々のシステム管理や開発業務において頻繁に用いられている。

(2026.6.11更新)
 

主なLinuxコマンド

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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