Ubuntu Linux
概要
Ubuntu Linuxとは、英カノニカル(Canonical)社が開発を主催する、Debian GNU/Linux派生のフリーのLinuxディストリビューション。使いやすさを重視しておりデスクトップ用途として人気が高い。2004年10月に最初のバージョンが発表された。1枚のDVDに収められたシンプルなパッケージで、商用OS製品のようなグラフィック表示・操作のインストーラで簡単に導入することができる。個人利用者がパソコンに導入してデスクトップOSとして用いることが多い。
デスクトップ版とサーバ版があり、それぞれ6ヶ月ごとに新しいバージョンがリリースされる。それぞれのバージョンは最低18ヶ月間はオンラインのセキュリティアップデートを利用することができ、さらに長期サポート(LTS:Long Term Support)版を利用すれば5年間のサポートとさらに5年間延長セキュリティメンテナンスが提供される。
デスクトップ版にはフリーのWebブラウザやオフィスソフト、グラフィックソフト、ゲームソフトなどが同梱されている。有志によって日本語環境の移植も行われており、日本語版のパッケージではフリーの日本語フォントや日本語入力ソフト(かな漢字変換ソフト)などもインストールされる。
用途や環境に応じて、教育機関向けの「Edubuntu」、デスクトップ環境にKDEを用いた「Kubuntu」、同じくデスクトップにXfceを用いた「Xubuntu」などのパッケージが用意されている。
ちなみに、“Ubuntu” とは南アフリカ共和国のズールー族などの言葉で「他者への思いやり」などを表す単語で、Canonical社創設者である同国出身のマーク・シャトルワース(Mark Shuttleworth)氏の命名による。
(2020.5.26更新)