Fedora
概要
Fedoraとは、Fedora Projectが提供しているLinuxディストリビューション。米レッドハット(Red Hat)社がかつて提供していた「Red Hat Linux」(RHL)の後継ディストリビューション。パッケージ管理にRPM(Red Hat Package Manager)系の技術を用いるRPM系ディストリビューションの一つで、初期版ではYum(Yellowdog Updater Modified)、近年ではDNF(Dandified Yum)を標準のパッケージマネージャとする。標準のデスクトップ環境はGNOMEである。
概ね半年ごとにバージョンアップし、常に最新技術を取り込んでいく姿勢で知られる。Fedoraで安定した機能は派生元のRed Hat Enterprise Linuxに取り込まれることが多い。サポート期間も短いため、常に最新の環境に更新していくことに不都合がない利用者に好まれる。
もともとRed Hat社は主に個人向けの無償版である「Red Hat Linux」(RHL)と、企業向けで有償・サポート付きの「Red Hat Enterprise Linux」の2つの製品を提供していた。RHLは2003年に開発終了し、資産を有志の開発者コミュニティ「Fedora Project」が引き継いで「Fedora Core」として公開した。2007年のバージョン7で現在の名称である「Fedora」に改称された。
(2022.6.20更新)