echoコマンド 【echo command】

概要

echoコマンド(echo command)とは、WindowsUNIX系OSで標準的に用いられるコマンドの一つで、引数に指定された文字列標準出力出力するもの。画面にメッセージを表示するのに用いられる。

WindowsバッチファイルUNIX系OSシェルスクリプトなどでよく用いられるコマンドで、引数に指定された文字列を単にそのまま画面に表示する。実行時に使い方や進捗状況などのメッセージ利用者に伝えたい場合などに用いられる。

LinuxなどのUNIX系OSでは、「-n」オプションで末尾を改行せず、直後から次の文字出力を開始する。「-e」オプションでエスケープシーケンスを解釈するようになり、「\」(半角バックスラッシュ、日本語環境では円マークで表示されることもある)から始まる特殊な表記を用いて「

」で改行、「\t」でタブなどを含めることができる。

Windowsでは単に実行すると画面に「echo メッセージ」とコマンド名が表示されてしまうため、バッチファイル冒頭で「@echo off」と指定すればメッセージのみが表示される。空白行出力したい場合は「echo.」とスペースを空けずにピリオド(.)のみを記述する。パイプ「|」やリダイレクト「&」などコマンド間の連携を指示する文字を表示したいときは先頭にキャレット(^)を入れて「^|」「^&」のようにする。

echoコマンドは実行時利用者へ表示するメッセージを残すために用いられる。後からバッチファイルシェルスクリプトファイルを開いて閲覧する開発者にコメントを残したい場合は、UNIX系では「# コメント」のように行頭に「#」(シャープ/ナンバーサイン)を入れ、Windowsではremコマンドを用いて「rem コメント」のように記述する。

(2024.3.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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