kdump
kdump機能を有効にすると、通常のカーネル(OSの中核部)とは別にダンプキャプチャカーネルと呼ばれる特殊な小さいカーネルがメモリ上で待機状態となる。異状が生じてカーネルが実行継続を断念するとkdumpによりダンプキャプチャカーネルが起動され、最後の状態をカーネルクラッシュダンプとしてストレージに記録する。
クラッシュが発生すると、標準では /var/crash の下(設定により位置は変更可能)にIPアドレスとクラッシュ日時を組み合わせたディレクトリが作成され、詳細な状態を記録した「vmcore」ファイルとシステムからのメッセージを保存するリングバッファの内容を記録した「vmcore-dmesg.txt」ファイルが記録される。
クラッシュ直前に起こった出来事はdmesgコマンドでメッセージを確認することで知ることができる。より詳細を知りたい場合は、crashコマンドでvmcoreファイルを開き、gdbによるデバッグの要領で解析する。システムの状態や各プロセスの実行状態などを表示し、クラッシュの原因を探ることができる。
(2020.11.11更新)