cron 【crond】

概要

cron(crond)とは、多くのUNIX系OSで標準的に利用される常駐プログラム(デーモン)の一種で、利用者の設定したスケジュールに従って指定されたプログラムを定期的に起動してくれるもの。

利用者は「crontab」(“cron table”の略)コマンドによって実行したいプログラムコマンドシェルスクリプトなどと実行日時を指定すると、同名のテキストファイルcrontabファイル)に設定が保存される。

システムにはデーモン常駐プログラム)の一つである「crond」(“cron daemon”の略)が常駐しており、crontabファイルの内容を読み込んで、そのスケジュールに従って決まった日時に指定されたプログラム実行する。

crontabファイルは各ユーザーホームディレクトリの中に保存されるほか、管理者はシステム全体のcrontab(通常は/etc/crontabにある)を編集することができる。crontabコマンドはスケジュールの追加や変更、削除が可能で、コマンドを介さずcrontabファイルを直接編集しても構わない。

実行スケジュールは分刻みで指定することができ、毎時、毎日、毎週、毎月、再起動時(@reboot)などを指定できるほか、該当するを列挙したり範囲を指定することにより、「毎週月曜・水曜・金曜の午前0時」「9時から17時の毎時0分と30分」といった指定もできる。

cronは定期的に繰り返しコマンド実行する場合に用いるもので、ある特定の日時に一度だけ実行したい場合はcronではなくatコマンドを使用する。

(2019.3.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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