ツールキット 【toolkit】

概要

ツールキット(toolkit)とは、「工具セット」という意味の英語表現。IT分野では特定技術を用いたソフトウェア開発に必要なプログラム部品などのパッケージを比喩的にこのように呼ぶことが多い。

原義はハンマーやペンチ、ものさし、スパナなど一揃いの工具類を箱などに収納したセットを指すが、転じて、ある特定の分野や目的のために必要な道具や部品などの詰め合わせを比喩的にツールキットと呼ぶ。

IT分野では、特定の技術仕様や製品に対応したソフトウェアを開発するために必要なプログラムなどを詰め合わせたパッケージをツールキットと呼ぶことが多い。技術や製品の開発元が対応ソフトウェアの開発者向けに提供するもので、「SDK」(Software Development Kitソフトウェア開発キット)とも呼ばれる。

具体的な内容は製品によって異なるが、アプリケーションに組み込んで使用する部品化されたプログラム(ライブラリモジュールなど)、開発時に必要あるいは有用なソフトウェア群(コマンドなど)、仕様や呼び出し規約(API)などの詳細を解説する文書(ドキュメント)、サンプルプログラムなどで構成されることが多い。

(2023.5.10更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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