ドットファイル 【dotfile】

概要

ドットファイル(dotfile)とは、ファイル名の先頭が「.」(ドット/ピリオド)で始まり、拡張子がついていないファイル。UNIX系OSでは通常の操作方法では表示されない隠しファイルとなっている。

LinuxなどのUNIX系OSでは、ファイル名が「.」で始まり、末尾に「.txt」などの拡張子が存在しないファイルをプログラムの初期設定や動作設定を記述する設定ファイルとする慣習がある。各ユーザーのホームディレクトリ(~/)には様々なプログラムのドットファイルが作成される。

ファイルやディレクトリの一覧を表示するlsコマンドはデフォルトではドットファイルを表示せず、「-a」スイッチを指定することで表示される。ディレクトリも同様に、ディレクトリ名が「.」で始まるものは通常は表示されない隠しディレクトリとなる。

Windowsの場合、ファイルシステム上ではドットファイルの作成や各種の操作が可能で、コマンドプロンプトなどでは他のファイルと同じように扱うことができる。隠しファイル属性をオンにしない限り隠しファイルとして扱われることはない。Windows 10 19H1までは、Windowsエクスプローラでドットファイルの作成(やドットファイルへの改名)を行うことはできなかった。

(2023.3.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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