ワンライナー 【shell one-liner】
概要
ワンライナー(shell one-liner)とは、1行のコマンドの組み合わせやスクリプトで何らかの特定の機能や処理を実装したもの。オペレーティングシステム(OS)のシェルやコマンドプロンプトから実行できる。LinuxなどのシェルやWindowsのコマンドプロンプト、Windows PowerShellは複数のOSコマンドや実行ファイルを組み合わせて連続的に実行できるパイプラインやリダイレクトの仕組みがあり、わずか1行のコマンドの組み合わせでも複雑な処理を実行することができる。
例えば、LinuxなどのUNIX系OSのシェルで「cat ファイル名 | sort | uniq」と3つのコマンドをパイプで組み合わせて実行すると、ファイル名で指定されたテキストファイルをcatコマンドで読み込み、sortコマンドで行を辞書順に並べ替え、uniqコマンドで重複行を除いて表示する。数字や単語のリストから重複のない一覧を作りたい場合などに使うことができる。
また、PerlやRuby、Pythonなどのスクリプト言語には、インタプリタの実行ファイルに引数としてプログラムコードを渡して即座に実行させる機能があり、これを利用して1行のスクリプトで特定の機能を実装したものをワンライナーと呼ぶこともある。標準コマンドの組み合わせでは難しい高度な処理もプログラミング言語の機能を利用して実現することができる。
(2024.7.2更新)