tailコマンド 【tail command】

概要

tailコマンド(tail command)とは、主にLinuxなどのUNIX系OSで標準的に使用されるコマンドの一つで、テキストファイルの末尾を表示するもの。常に更新されるファイルの監視や、長いファイルの末尾だけが欲しい場合などに用いられる。

基本的な書式は「tail ファイル名」で、標準では指定されたファイルの末尾10行を表示する。「tail ファイル名1 ファイル名2…」のように複数ファイルを指定したり「tail *.txt」のようにワイルドカード文字で特定のパターンに該当するファイルをすべて指定することもできる。複数ファイルを指定した場合はファイル名を表示してから末尾の内容を表示する。

主なオプションとして、表示する文字数を指定する「-c」、表示する行数を指定する「-n」、ファイル名表示を抑止して内容だけを表示する「-q」、内容の追加を監視して追記されたら即座に表示する「-f」などがある。-fオプションを指定して起動すると終了を指示(Ctrl+Cキー)するまで継続的に実行状態となる。

tailコマンドとは逆に、指定したファイルの先頭の数行のみを表示したいときには「headコマンド」を用いる。ファイル全体を表示したい場合は「catコマンド」を用いる。

(2024.7.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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