catコマンド 【concatenate】 cat command
概要
catコマンド(concatenate)とは、主にLinuxなどのUNIX系OSで標準的に使用されるコマンドおよびプログラムの一つで、標準入力から流れてきたデータをそのまま標準出力に流し込むもの。“cat” は “concatenate” (連結させる)の略。単体のコマンドとしてはファイルの表示や連結に用いられることが多い。例えば、「cat hoge.txt」のようにシェルからファイル名を一つ指定して実行すると、指定されたファイルの内容が画面に表示される。パイプやリダイレクトで他のコマンドと組み合わせることも多い。
複数の対象を指定すると、記述した通りの順番に連結して出力する。例えば、「cat foo.txt bar.txt>baz.txt」のように複数のファイルと出力のリダイレクト先を指定すると、入力ファイルを出現順に連結してリダイレクト先に指定したファイルに書き出すことができる。
主なオプションとして、「-n」で各行の先頭に行番号を追加、「-b」で空行以外に行番号を付加、「-s」で連続した複数の空行(改行のみの行)を一行に短縮、「-E」で行末に「$」を表示、「-T」でタブ文字を「^l」という表記に変換、などが用意されている。
(2022.7.25更新)