arpコマンド 【arp command】
概要
arpコマンド(arp command)とは、LinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられるコマンドの一つで、OSが管理しているARPテーブル(ARPキャッシュ)の管理を行うためのコマンド。WindowsやmacOSにも実装されている。ARP(Address Resolution Protocol)は同じLAN内のホストのIPアドレスとMACアドレスの対応関係を調べる通信規約(プロトコル)で、調査結果は一定期間、ARPテーブルに保存される。arpコマンドはこのARPテーブルの操作を行うことができる。
オプションなし、あるいは「-a」オプションで起動すると、ARPテーブルの現在の内容が一覧表示される。各IPアドレスについて、対応するMACアドレス、静的と動的の別などが表示される。「-s」オプションで手動で対応関係を追加したり、「-d」オプションで強制的に対応関係を削除することができる。
複数のネットワークインターフェースを装着している場合はどれを対象とするか指定することができる。UNIX系ではさらに、「-v」オプションで一覧の詳細表示、「-f」オプションで指定したファイルから対応関係を取り込みなどの機能も利用できる。
(2021.8.26更新)