niceコマンド
処理に時間がかかるがシステムを負荷を高めたくないコマンドなどを実行したい場合、優先度を下げれば他のプログラムの活動が低調な空き時間を利用して処理を進めることができる。優先度は「nice値」とも呼ばれ、-20~19の範囲で設定される。値が大きいほど優先度が低い。
niceコマンドは指定したコマンドを実行する際の優先度を指定することができ、基本的な書式は「nice オプション コマンド」である。各コマンドの初期設定のnice値は0となっているが、オプションを指定せずniceコマンドを実行すると10に下げられる。
「-n nice値」オプションで指定したnice値に設定することもできるが、負の値(通常より高い優先度)はスーパーユーザー(rootユーザー)しか指定することができない。現在実行中のプロセスのnice値を知りたい場合はpsコマンドやtopコマンドで表示させることができる。
(2021.11.30更新)