nslookup 【name server lookup】

概要

nslookup(name server lookup)とは、ネットワーク管理用ソフトウェアおよびコマンドの一つで、ドメイン名からIPアドレスを割り出したり、様々なDNS情報を問い合わせたりすることができるもの。

ドメイン名IPアドレスを対応付けるDNSDomain Name Systemサーバアクセスし、ドメイン名から対応するIPアドレスを調べる「正引き」や、IPアドレスから対応するドメイン名があるか調べる「逆引き」ができる。ドメインの管理情報などを調べることもできる。

LinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられるコマンドの一つであり、DNSクライアント名前解決を手動で実行できるツールである。機能やオプションの記法などは微妙に異なるが、Windowsなど多くのオペレーティングシステムOS)に標準で同梱されている。

DNSシステムが正常に稼働しているかをチェックするために開発されたもので、OSなどが自動的に名前解決と異なり、どのDNSサーバに問い合わせるかを明示的に指定できる。ドメイン情報を管理する権威DNSサーバに問い合わせたり、普段名前解決に使っているキャッシュDNSサーバに問い合わせたりして、問題の発生箇所を特定することができる。

OSシェルコマンドプロンプト)から「nslookup www.example.jp」のように実行することもできるが、(第一)引数なしで実行すると対話モードで起動する。「>」というプロンプトに続けて命令文を入力することで問い合わせや設定の変更などをうことができる。「server DNSサーバ名」で問い合わせを送るサーバを、「set type=レコードタイプ」で問い合わせるDNSレコードの種類を変更できる。

(2023.11.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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