Yum 【Yellowdog Updater Modified】 yumコマンド

概要

Yum(Yellowdog Updater Modified)とは、Linuxシステムにおけるソフトウェアパッケージの管理をプログラムの一つ。パッケージ管理システムRPM(Red Hat Package Manager)を採用しているLinuxディストリビューションで使用できる。

インターネット上のソフトウェアの集積所(リポジトリ)からパッケージを取得して導入(インストール)したり、最新の更新を適用(アップデート)したり、不要になったものを削除(アンインストール)したりすることができる。

正確にはRPMによるパッケージ管理を容易にするコマンドなどを提供するもので、自らパッケージデータ形式などを規定しているわけではないため、パッケージ管理システムを管理する「メタ管理システム」と呼ばれることもある。

基本的にはシェル上で “yum” というコマンドを起動して操作や管理をうが、ウィンドウシステム上でグラフィック表示・操作(GUI)をうためのツールも提供されている。素のRPMとの最も大きな違いはパッケージ依存関係を自動的に解決する機能で、あるパッケージの導入時や更新時に他のパッケージが必要であることが分かると、これを取り寄せて自動的に導入してくれる。

いわゆるRPMディストリビューションで広く用いられ、標準で同梱しているディストリビューションとしてはRed Hat Enterprise LinuxRHEL)やCentOSFedoraなどがよく知られていたが、FedoraについてはYumから派生したDNFDandified Yum)へ置き換わった。

(2019.9.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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