.bash_profile

概要

.bash_profileとは、UNIX系OSの著名なシェルであるbashログイン時に読み込む設定ファイル利用者が必要とする環境変数などの設定を記述する。

bashBourne Again shell)はLinuxなどのUNIX系OSで広く普及しているシェルプログラムの一つで、利用者からのコマンド入力を受け付けて実行し、画面に実行結果を表示する。シェルスクリプトと呼ばれる、コマンドや制御文を組み合わせた簡易なプログラム実行することもできる。

.bash_profileは利用者ホームディレクトリの最上位階層に置かれる(~/.bash_profile)テキストファイルで、テキストエディタなどで編集することができる。内容はシェルスクリプトであり、一行に一つコマンドを記述すると起動時に読み込まれて上から順に実行される。

利用者が自分の使用環境で必要となる環境変数を設定したり、ログイン時に自動的に実行したいコマンド群などを記述するのに用いられることが多い。必須のファイルではなく、特に設定が不要であれば何も記述せず空のままにするか、.bash_profile自体存在しなくても構わない。

.bash_profileが存在しない場合は代わりに「.bash_login」という設定ファイルを読み込む。これも存在しない場合は「.profile」という設定ファイルを読み込む。.bash_profileが存在する場合はこれらのファイルは読み込まれない。ログアウト時には「.bash_logout」というファイル実行される。

.bash_profileはログイン時に実行されるが、bashの起動時に実行される「.bashrc」という設定ファイルもある。.bash_profile中で.bashrcを呼び出して実行するよう設定する場合もある。いずれも「.」から始まるいわゆるドットファイル隠しファイル)であり、lsコマンドなどではオプションを指定しない限り一覧に表示されない。

(2023.3.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる