TortoiseSVN

概要

TortoiseSVNとは、バージョン管理システムSubversion(SVN)を利用するためのクライアントソフトの一つ。Windows拡張機能として動作する。オープンソースとして公開されている。

Subversionの本来の操作体系は文字で指示を入力するコマンドライン方式(CLI/CUI)だが、TortoiseSVNはWindowsエクスプローラーのシェル拡張として実装されており、導入するとWindowsデスクトップ画面内でその機能の一部のように提供される。

エクスプローラーではストレージ内に保管されたファイルディレクトリを一覧できるが、そのアイコン右クリックすることで呼び出されるコンテキストメニューにSubvertion操作用のメニュー項目を追加し、簡単な操作で呼び出せるようにする。

また、アイコン上にSubversionの作業状態を示す小さなインジケータを追加表示してくれる。プラグインで機能を拡張することもでき、Windows上の標準的な開発ツールであるVisual Studioと統合することもできる。標準では英語表示だが、追加機能で日本語など各種言語の表示にも対応する。

初版は2002年にティム・ケンプ(Tim Kemp)氏によって開発され、GPLGNU General Public License)に基づいてオープンソースソフトウェアとして公開されている。バージョン管理システムCVSに対して同様の機能を提供する「TortoiseCVS」に着想を得たとされており、後にGitに対して同様の機能を提供する「TortoiseGit」も開発されている。

(2022.10.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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