dfコマンド 【disk free】
概要
dfコマンド(disk free)とは、LinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられるコマンドの一つで、ストレージの空き領域を表示するもの。マウントされているファイルシステムごとに全容量、使用済み容量、空き容量などを知ることができる。特に指定がなければ、現在システム上にマウントされている各ファイルシステム(ストレージの場合はパーティションごと)の空き領域を一覧表示する。場所を指定することで特定のファイルシステムやディレクトリの空きだけを表示することもできる。
表示されるのはファイルシステムの名前(Filesystem)、割り当て済みの容量(Size)、使用済み容量((Used)、空き容量(Available)、使用率(Use%)、マウント位置(Mounted on)で、「/dev/sda1」「tmpfs」といったファイルシステムごとに1行ずつ表示される。
容量を表す値は、指定がなければそのシステムのデフォルト設定が用いられる。Linuxなどでは1024バイト単位の「1K-blocks」だが、AIXでは512バイト単位の「512-blocks」が用いられるなど、システムによって異なる。「-h」オプションで最も数字表記が短くなる単位(メガバイトやギガバイトなど)で表すことができる。
すべての空き領域の合計サイズを知りたいときは「--total」オプションを使用すると最終行に全体の合計がファイルシステム「total」として表示される。システムによっては「-T」オプションでファイルシステムの種類(ext4、tmpfsなど)を表示したり、「-t」オプションで特定の種類のファイルシステムのみを対象にすることもできる。
(2024.9.7更新)