envコマンド
概要
envコマンドとは、LinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられるコマンドの一つで、システムの環境変数(environment variable)に特定の値を設定した状態で指定されたコマンドを実行するもの。環境変数の値自体は変更されない。基本的な書式は「env オプション 変数名=値 コマンド」で、変数名で指定した環境変数に値を代入した状態でコマンドを実行する。環境変数の値を恒久的に変更するわけでなく、envコマンド終了後に値を表示すると元の値のままとなっている。
「-0」あるいは「-null」オプションで出力中の改行をNull文字に変更でき、「-i」あるいは「-」オプションで環境変数が無い状態でコマンドを実行することができ、「-u 変数名」オプションで指定した環境変数が存在しない状態でコマンドを実行することができる。引数を指定せずに実行すると現在の環境変数と値の一覧が表示される。
(2021.11.30更新)