マージ【merge】併合
概要

“merge” は「合流する」「併合する」などの意味を持つ英単語である。IT分野では、複数の対象を機械的に後ろへ繋ぎ合わせる「連結」と対比される概念として使われることが多く、元の構造や規則性を維持したまま内容を統合する操作を指す。
データ列に対するマージでは、各要素の関係性を考慮しながら統合を行う。例えば、昇順に並んだ数列 (1, 3, 5) と (2, 4, 6) をマージする場合、単に連結した (1, 3, 5, 2, 4, 6) ではなく、値の大小関係を維持した (1, 2, 3, 4, 5, 6) を得る操作を指す。
ソフトウェア開発では、バージョン管理システムにおける統合作業としてマージが頻繁に用いられる。Gitなどのツールでは、開発者がそれぞれ独立したブランチでコードを変更し、その内容を主となるブランチへ反映させる際にマージを行う。同一ファイルの同一箇所が双方で異なる内容に変更されていた場合は「マージコンフリクト」(競合)が発生し、どちらの変更を採用するかを開発者が手動で調整して統合を完了させる必要がある。
データベース分野では、既存レコードの有無に応じて挿入と更新を自動的に切り替えるUPSERT処理をマージと表現する場合がある。また、共通の項目を基準に複数のデータ集合を結合する操作、例えば、顧客情報と注文情報を顧客IDで対応付けて一つの表にまとめる処理なども、マージと呼ばれることがある。
(2026.6.18更新)