ブランチ 【branch】

概要

ブランチ(branch)とは、枝、支流、支店、支線、分岐(する)、などの意味を持つ英単語。一般の外来語としては、企業などの支店・拠点のことを指す場合が多い。

ITの分野では、木のように枝分かれした構造のデータ集合(木構造/ツリー構造)などにおいて、要素間を結ぶ繋がりのことをブランチと呼ぶことが多い。木の枝になぞらえた表現である。

バージョン管理システムのブランチ

ファイルの変更履歴を保存・追跡できるバージョン管理システムでは、ファイルやプロジェクトのある時点以降の変更履歴の流れを分岐させて別の系統として独立させることができる機能があり、この分岐した流れのことをブランチという。

元の系統から別のブランチを派生させることにより、開発中のソフトウェアからリリース用の版を分岐させて安定させたり、ある開発プロジェクトの内容を受け継いで別の目的のプロジェクトを立ち上げたりすることができる。

他から分岐したのではない(親ブランチを持たない)オリジナルの系統のことを「トランク」(trunk)、「メインライン」(mainline)などと呼ぶ。分離したブランチを再び元のブランチに統合することができるシステムもあり、この操作をマージmerge)という。

(2019.4.21更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。