dpkg
概要
dpkgとは、Linuxでソフトウェアの導入や管理、削除に用いられるパッケージ管理システムの一つ。また、それを操作するコマンド。Debianのために開発されたツールで、Debian派生ディストリビューションで標準的に使われている。deb形式で単一の圧縮ファイルにまとめられたソフトウェアを展開し、実行できるようにする。導入済みのパッケージの一覧を表示したり、パッケージを削除することもできる。パッケージについての情報をまとめたデータベースは標準では /var/lib/dpkg に作成される。
開発者は作成したソフトウェアをまとめたdebファイルを作成するため、「dpkg-deb」という開発ツールを利用する。これにはソースコードを圧縮あるいは展開する「dpkg-source」や、 debファイルの作成を行う「dpkg-deb」など様々なコマンド群が含まれる。
GNUプロジェクトで開発されたLinuxディストリビューションであるDebianの標準パッケージ管理システムとして開発されたもので、GPL(GNU General Public License)に基づいてオープンソースソフトウェアとして配布されている。
現在ではdpkgコマンドそのものを操作ことは少なくなり、実用上は、「APT」(Advanced Package Tool)というフロントエンドツールを介してdeb形式パッケージの管理を行うことが多い。APTはインターネット上の集積サイトからパッケージを取り寄せたり、パッケージ間の依存関係を解決するなど高度な機能を持っている。
(2023.6.7更新)