netstatコマンド 【network statistics】

概要

netstatコマンド(network statistics)とは、UNIX系OSWindowsなどが標準的に備えるコマンドの一つで、そのコンピュータネットワーク機能の現在の状態や統計情報を取得して一覧表示するもの。

特にオプションを指定せず実行すると、そのコンピュータ上で現在開かれているTCPコネクションの一覧が表示される。各TCP接続について、相手のホスト名FQDN)やIPアドレスポート番号TCPの接続状態などを確認できる。

また、オプション指定により、外部から接続を受け付けている(listen状態になっている)ポートコネクション一覧に含めたり(標準では-aスイッチ)、各ネットワークインターフェースの現在までの送受信バイト数などの統計情報の表示(-e)、プロトコルごと(IP/ICMP/UDP/TCP)の統計情報の表示(-s)、ルーティングテーブルの表示(-r)などもできる。

管理者やソフトウェア開発者がコンピュータと外部の現在の接続状態や通信量を確認するのに用いられる。システムによってはIPv6に対応しており、IPv4と合わせて表示したり、いずれかのみを表示するよう指定することができる。

(2019.8.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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