crontab

概要

crontabとは、LinuxなどのUNIX系OSで標準的に用いられる定時実行システムであるcronの設定をコマンドおよび設定ファイル。“cron table” の略。

利用者はcrontabファイルに実行したいコマンドシェルスクリプトなどと実行日時を記述して保存すると、システム常駐するデーモンcrond)がこれを読み込んで指定したスケジュールに従って実行してくれる。

crontabコマンドは「-e」で編集開始(環境変数で指定されたエディタでcrontabファイルを開く)、「-l」で現在のcrontabファイルの表示、「-r」で現在の設定を消去(crontabファイルを空にする)、「-u ユーザー名」で特定ユーザーのcrontabファイルを編集(rootユーザーのみ使用可能)となっている。

crontabファイル

crontabファイルは各ユーザーホームディレクトリの中に保存されるほか、管理者はシステム全体のcrontab(通常は /etc/crontab にある)を編集することができる。

1に1項目で「分 時 日 月 曜日 実行するコマンド」という書式で自動実行する内容を記述する。曜日は0が日曜、6が土曜である。コメントを記述したい場合は先頭を「#」とすると行末まで無視される。

特定の日時の指定の他に、「すべての」を意味する「*」で毎時や毎日、毎週、毎月などを指定したり、「0,1,2」のようなの列挙や「0-9」のような範囲指定により「毎週月曜と木曜の午前0時」「9時から17時の毎時0分」といった指定もできる。システム再起動時を「@reboot」として指定できる実装もある。

(2021.12.23更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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