エントリポイント【entry point】エントリーポイント
概要
エントリポイントとは、コンピュータプログラムを実行する際に最初に実行されるよう定められた位置のこと。オペレーティングシステム(OS)の実行ファイル形式やプログラミング言語の仕様、言語処理系(コンパイラやインタプリタなど)によって規定されており、プログラムはここから順に処理を進める。
実行プログラムのエントリポイント
実行可能ファイルのエントリポイントは、ファイル先頭のヘッダ領域にファイル先頭からのオフセット値などの形で記録されていることが多い。OSはプログラムをメモリに読み込む際にこの情報を参照し、該当するアドレスから実行を開始する。WindowsのPE形式やLinuxのELF形式など、主要な実行ファイル形式はいずれもヘッダ内にエントリポイントを示すフィールドを備えている。
ソースコードのエントリポイント
ソースコードにおけるエントリポイントの定め方は言語によって異なる。C言語やC++言語、Javaでは「main」という名称の関数またはメソッドがエントリポイントとして定められており、プログラム起動時にはまずこれが呼び出される。一方、PythonやRubyなどのスクリプト言語の多くは、実行対象ファイルの先頭から記述順にコードが実行される仕様であり、特定の関数名などは定められていない。
なお、開発者が記述したエントリポイントの前後で、ランタイムライブラリの初期化やメモリ領域の設定といったシステム側の準備処理が自動的に実行される場合がある。このため、ソースコード上の開始位置と、OSが物理的に最初に実行するメモリ上のアドレスが厳密には異なることもある。
ライブラリやAPIのエントリポイント
プログラム全体の起点としてだけでなく、外部から特定の機能を呼び出す際の入口をエントリポイントと呼ぶこともある。ライブラリやAPIでは外部に公開された関数やメソッドがこれにあたり、Webアプリケーションでは最初にリクエストを受け付ける処理部分を指すこともある。フレームワークによっては、単一のエントリポイントにすべてのリクエストを集約し、そこから各処理へ振り分ける設計が採用されている。
(2026.6.10更新)
