REPL 【Read-Eval-Print Loop】

概要

REPL(Read-Eval-Print Loop)とは、プログラミング言語の実行環境の一つで、利用者が入力欄にキーボードなどから式や文を一行入力すると、即座に解釈・実行して結果を返し、再び入力可能になるもの。インタプリタの一種。

オペレーティングシステム(OS)などのコマンドライン(シェル)に似た対話的な実行方式で、起動すると画面上にカーソルやプロンプトが現れて文字入力が可能となる。プログラムを入力して改行すると、次の行に実行結果が出力され、さらに次の行で再び入力可能状態に戻る。

一度に実行できるのは一行だが、多くのプログラミング言語では区切り記号などを挟んで複数の式や行を一行で記述する表記法が用意されており、複数の命令や制御文などを組み合わせたプログラムを実行することもできる。

多くの実装では変数や定数の宣言や代入などを利用することもできる。内部的に値が保存され、後から実行される文でその内容を参照したり、処理に反映させたりすることができる。初期状態に戻すため、内部状態を一括してクリアする特殊な命令や操作法などが用意されていることが多い。

Lisp言語に用意された対話型の実行環境が発祥とされ、現在では著名なプログラミング言語の多くに何らかの形でREPLが用意されている。プログラムの解釈と実行を同時に行うインタプリタの一種であるため、主要な実行環境がインタプリタであるスクリプト言語と相性が良く、よく利用される。

(2020.8.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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