バイナリエディタ 【hex editor】

概要

バイナリエディタ(hex editor)とは、任意の形式のバイナリファイルの内容を読み込んで表示し、編集することができるソフトウェアデータ16進数(hexadecimal)の数値列として表示する方式が一般的なため、英語では “hex editor” と呼ばれる。

文字の羅列として認識・表示することができる形式のデータテキストデータというが、バイナリデータテキスト形式ではないすべてのファイルを含む。画像や音声、機械語コンピュータプログラムなどを収録したデータなどが該当し、画像などの場合にはその形式に対応したソフトウェアであれば本来の形で表示・編集できる。

バイナリエディタは特定のファイル形式を読み込んで編集するためのものではなく、任意の形式のデータを単なるバイト列とみなして端から順に表示し、編集を加えることができるようにするソフトウェアである。データの表示は「00」「A8」「FF」のように1バイト(8ビット)ずつ2桁の16進数で表したものを縦横に規則正しく並べる方式(16進ダンプ)が多い。データ中のどこを表示・編集しているのか分かるように、各行やの冒頭に先頭からのバイト数などを表示することが多い。

実行形式プログラムファイルや画像、動画などのファイルを詳しく解析するために用いられることが多く、どのような記録状態になっているかを直接調べることができる。バイト列を並べただけの表示となるため、当該データの形式についての知識がなければ何が表示されているのか理解することは困難で、みだりに内容を変更するのは危険である。

(2018.9.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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