BackSpaceキー 【BackSpace key】 BSキー / バックスペースキー / 後退キー
概要
BackSpaceキー(BackSpace key)とは、キーボード上にある「BackSpace」「BS」「←」「後退」などと刻印されたキー。標準的なキーボードではEnterキーのすぐ上に配置されている。BackSpaceキーを押すと制御文字の一つであるBSコード(ASCIIでは8番/16進数で08)がコンピュータ本体に送信される。これは一般的には「一文字後退」と解釈され、文字列の編集中に押すとカーソルの直前(手前)にある文字を消去する。
Deleteキー(Delキー)も似たような効果を持つが、こちらはカーソルの直後にある文字を消去する。また、Deleteには「削除」「消去」を意味する様々な動作(指定された範囲をまとめて消去、文字以外に画面上で指定した対象を削除など)が対応付けられることが多いが、BackSpaceは一文字後退以外の用途で使われることは少ない。Webブラウザなどで前のページに戻る動作が対応付けられる例はある。
タイプライターのバックスペース
もとはタイプライターに備えられていたキーで、打鍵位置を一文字分後退させる役割を担っていた。タイプライターでは打鍵済みの文字を消すことはできないため文字を消去するという意味合いは無く、打鍵済みの文字に他の文字を重ね打ちする用途に用いられていた。
例えば、アルファベットにアクセント符号を付けたい場合、すべてのアクセント付き文字を個別のキーとして用意することはできないため、目的の文字を一度打鍵し、BackSpaceキーで交代してアクセント記号のみを重ね打ちするといった操作が行われた。
(2021.10.13更新)