sudoコマンド 【superuser do】 substitute user do
概要
sudoコマンド(superuser do)とは、主にUNIX系OSで用いられるコマンドおよびプログラムの一つで、現在ログインしている利用者が別の利用者(特に特権ユーザー)の権限でプログラムを実行するもの。一部のプログラムを一般ユーザーに管理者権限で実行させたい場合に利用される。引数として起動したいコマンドやプログラムと、誰の権限で実行したいかを表すユーザー名、挙動を指示するオプションを指定する。パスワード入力が求められるため(設定により省略も可能)、自分のパスワード(権限を利用するユーザーのではない)を入力するとプログラムが実行できる。ユーザーの指定を省略すると管理者である「root」ユーザー(スーパーユーザー)を指定したものとみなされる。
誰にどの権限でどのプログラムの実行を許可するかは設定ファイル(通常は/etc/sudoers)に記述されており、管理者がここに記載した以外のユーザーやプログラムの実行は許可されない。誰でも自由にどのような操作も可能なわけではない。
一方、一般ユーザーとしてログインした後にrootユーザーとしてログインしなおすコマンドは「su」という。こちらは昇格後はrootユーザーとしてどのような操作でも自由に行うことができるようになる。一般ユーザーに管理操作の一部を委譲したい場合には安全のためにsuよりsudoコマンドを用いることが推奨される。
(2020.4.4更新)