ステップ実行 【step-by-step execution】 シングルステップ実行 / single stepping

概要

ステップ実行(step-by-step execution)とは、デバッガの機能の一つで、プログラムを一ステップ(一行、一命令など)ごとに実行して処理の内容を確認できるもの。

デバッガdebugger)はコンピュータプログラムの開発支援ツールの一つで、開発中のプログラムの誤り(バグ)を発見するため、開発者がプログラム実行時の挙動を解析するのを手助けする機能を提供する。

ステップ実行を利用するにはまずプログラムの特定の位置で実行を中断する「ブレークポイント」(break point)を指定し、実行を開始する。実行位置がポイントに差し掛かったら一時停止し、開発者の指示(特定のキー操作など)に従って一ステップずつ実行と一時停止を繰り返す。

停止時に変数などを確認することができ、各ステップの処理によってプログラム内部の状態がどのように変化しているのかを確かめながら少しずつ実行を進めることができる。

デバッガの種類によっては、ステップ実行中に関数呼び出しなどに出くわした場合に、その内部へ移動してさらにステップ実行する「ステップイン」、ステップインした関数等の終了までを一気に実行(呼び出し元に戻った時点で一時停止)する「ステップアウト」、関数等の呼び出しなどをスキップする「ステップオーバー」などの機能が利用できる場合もある。

(2021.6.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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