ブロックデバイス 【block device】
概要
ブロックデバイス(block device)とは、コンピュータに接続された装置のうち、ある程度のまとまったデータ量(ブロック)を単位として読み書きすることができるもの。文字単位や1バイト単位で送受信するキャラクタデバイスと対比される。主にLinuxなどのUNIX系OSで周辺機器などにファイル入出力と同じ仕組みでアクセスできるようにするデバイスファイルの種類の一つである。ブロックと呼ばれる決まったデータ量を単位に送受信を行うもので、装置内の任意の位置を指定して読み書きを行うランダムアクセスに対応している。
典型的にはハードディスクやSSD、CDやDVDなどの光学ドライブ、USBメモリなどのストレージ装置が該当し、装置内にファイルシステムを形成することができる。入出力時にはメモリ装置上に設けられたバッファ領域を中継し、本体の処理速度と装置の読み書き速度の落差をカバーする。
一方、デバイスファイルのうち、文字(キャラクタ)あるいは任意のバイト単位のデータを逐次的に入出力する装置は「キャラクタデバイス」(character device)と呼ばれる。キーボードやマウス、シリアルポート、オーディオといった時系列でデータを扱う装置が該当する。ストレージ装置でも磁気テープ装置はキャラクタデバイスとして扱われる。
(2022.11.20更新)