カーネルパニック【kernel panic】
概要

発生すると、画面にエラーメッセージが表示されてシステムが停止する。コンソール環境では “kernel panic” の文字とともにメッセージが出力され、スタックトレースやレジスタの値など、原因調査に役立つ情報が併せて表示されることもある。システムは一切の操作を受け付けなくなり、作業中の未保存データは失われる。多くの場合、再起動で復旧できるが、根本的な原因が解消されていなければすぐに再発することもある。
原因として多いのは、デバイスドライバの不具合やハードウェア障害である。ドライバはカーネルと同じ特権レベルで動作するため、ドライバ内のバグがシステム全体の停止を招きやすい。ハードウェア側では、メモリの不良や接触不良、ストレージの読み取りエラーなどが挙げられる。メモリ増設や新しい機器の接続直後に発生する場合は、互換性の問題が関係していることもある。このほか、カーネルモジュールの不整合やファイルシステムの破損も原因となる。
サーバ環境ではカーネルパニックが発生するとサーバの機能全体が停止するため、可用性への影響が大きい。カーネルパニック発生時に自動再起動を行う設定がよく用いられる。Linuxでは障害発生時にメモリの内容をファイルとして保存する「kdump」機能が利用されることがあり、事後の原因解析に役立てられる。カーネル内部には回復不能なエラーを検知すると呼び出される処理が組み込まれており、古いUNIXから現代のLinuxカーネルまで、共通して panic() 関数がその役割を担っている。
(2026.5.24更新)