ビルドパス 【build path】
概要
ビルドパス(build path)とは、ソフトウェアの統合開発環境(IDE)などの設定項目の一つで、プログラムのビルド時に必要なファイル群が置かれたディレクトリ(フォルダ)の位置を指し示す文字列(path:パス)のこと。ソフトウェア開発時には、開発者が記述したソースコードをコンパイラなどでオブジェクトコードに変換し、外部のライブラリなどを連結(リンク)して実行可能プログラムを生成する。この一連の工程を「ビルド」(build)という。
ビルドパスはビルド時に必要となるファイルの読み込み元や書き込み先などを指定する一連の設定情報で、ソースコードが置かれたディレクトリ、ライブラリやクラスファイルなど外部の参照先プログラムなどが置かれたディレクトリ、ビルドしたプログラムなどを出力するディレクトリなどを指定する。
それぞれのディレクトリを文字列で指定するほか、メニュー画面などからマウス操作でディレクトリを選択して指定することができる開発ツールもある。複数のライブラリなどを使用している場合、開発者が個別にそれぞれパスを追加しなければ、ビルド時に参照することができずエラーになってしまう。
(2023.7.28更新)