カーネルパラメータ 【kernel parameter】

概要

カーネルパラメータ(kernel parameter)とは、Linuxカーネルの動作を指定・変更する設定値。/proc/sys以下のディレクトリ仮想的ファイルとして置かれており、内容を書き換えることでを変更することができる。

LinuxカーネルオペレーティングシステムOS)としての中核部で、利用者が挙動を指定できるようにカーネルパラメータが用意されている。変更しても再起動カーネル再コンパイルなどは必要ない。パラメータの数は全体で2,000個程度とされる。

ファイルシステムに統合されており、/proc/sys以下にテーマごとにディレクトリに分かれて仮想的ファイルとして格納されている。最上位のディレクトリには「abi」「debug」「fs」「kernel」「net」「user」「vm」などがあり、さらに細かなサブディレクトリに分かれているものもある。

設定値の表示や変更にはsysctlコマンドを用いるが、表示はcatコマンドなどでパスを指定することでもうことができる。起動中のシステムパラメータを書き換えると即座に反映されるが、再起動すると元に戻ってしまう。永続的に変更したい場合は /etc/sysctl.conf や /etc/sysctl.d/ 以下の.confファイル群を書き換える必要がある。

(2023.11.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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