カーネルパラメータ 【kernel parameter】
概要
カーネルパラメータ(kernel parameter)とは、Linuxカーネルの動作を指定・変更する設定値。/proc/sys以下のディレクトリに仮想的なファイルとして置かれており、内容を書き換えることで値を変更することができる。Linuxカーネルはオペレーティングシステム(OS)としての中核部で、利用者が挙動を指定できるようにカーネルパラメータが用意されている。変更しても再起動やカーネルの再コンパイルなどは必要ない。パラメータの数は全体で2,000個程度とされる。
ファイルシステムに統合されており、/proc/sys以下にテーマごとにディレクトリに分かれて仮想的なファイルとして格納されている。最上位のディレクトリには「abi」「debug」「fs」「kernel」「net」「user」「vm」などがあり、さらに細かなサブディレクトリに分かれているものもある。
設定値の表示や変更にはsysctlコマンドを用いるが、表示はcatコマンドなどでパスを指定することでも行うことができる。起動中のシステムのパラメータを書き換えると即座に反映されるが、再起動すると元に戻ってしまう。永続的に変更したい場合は /etc/sysctl.conf や /etc/sysctl.d/ 以下の.confファイル群を書き換える必要がある。
(2023.11.1更新)