xargsコマンド
あるコマンドの実行結果をパイプを経由して標準入力として受け取り、これを引数として別のコマンドを起動するという使い方が一般的である。入力が複数行に渡る場合は改行を空白(スペース)に変換して一行に並べる。
例えば、findコマンドで指定した条件に一致するファイルのリストを出力し、これを受け取って該当するファイルに一斉に特定のコマンド操作を行うといった場合に、効率的に実行することができる。
該当する項目ごとにコマンドを実行する場合に比べ、複数の項目を一度にまとめてコマンドに引き渡すため、コマンド実行回数を削減することができる。項目数が多すぎて引数が長くなりすぎる場合は、自動的にエラーにならない最長の文字数ごとに分割して必要な回数だけコマンドを実行してくれる。
主なオプションとして、「-a ファイル名」で標準入力の代わりにファイルを入力元に指定、「-d 文字」で特定した文字を項目の区切りに指定、「-n 個数」「-s 文字数」で1回のコマンド実行の引数の個数や文字数の上限を指定、「-p」で生成されたコマンドを画面に表示して利用者の実行許可を待つことができる。
(2022.1.6更新)