nohupコマンド 【no hang-up】
Linuxなどのシステムではサーバなどのコンピュータにターミナルソフトなどを使って遠隔からログインして操作するという利用方法がよく行われるが、通常は端末を閉じたりログアウトすると実行中のコマンドに「SIGHUP」(ハングアップシグナル)が送信され、強制的に終了させられる。
コマンドの実行終了までそのまま継続したい場合に用いるのがnohupコマンドで、コマンドを実行する際に「nohup コマンド &」というようにnohupコマンドを経由して起動するよう指定する。起動したユーザーが接続を切断したりログアウトしてもSIGHUPを無視し、コマンド実行を継続する。
コマンドにとっては標準出力先が消滅することのなるため、カレントディレクトリ(不可能な場合はホームディレクトリ)に自動的に「nohup.out」というファイルを作成し、出力を記録する。後で再びログインした際などに結果を確認することができる。
(2021.8.11更新)