BusyBox
一般的なオペレーティングシステム(OS)の実装では、シェル上で利用者が実行することができるコマンドはそれぞれ単体の実行ファイルとして提供されることが多い。BusyBoxでは標準的なコマンド群を一つの実行ファイルにまとめ、ファイルサイズの合計を大きく削減している。ash(Almquist Shell)という小型のシェルも内蔵されており、単体で対話的な操作も可能となっている。
記憶容量に大きな制約がある組み込みシステムに適しており、小型のネットワーク機器に採用例が多い。ブートディスクやインストーラ、コンパクトなLinuxディストリビューションなどでも使われる。Windows用にコンパイルした実行ファイルを用いれば、Windows上で手軽に標準UNIXコマンドを実行することもできるようになる。
最初のバージョンは1996年にブルース・ペレンズ(Bruce Perens)氏が開発し、GPL(GNU General Public License)に基づいてオープンソースソフトウェアとして公開されている。
(2020.8.9更新)