ブレークポイント 【break point】

概要

ブレークポイント(break point)とは、コンピュータプログラムを実行する際に、開発者の指示で強制的に実行を一旦停止する箇所のこと。プログラムのデバッグ時に設定されるもので、実行中のプログラムの状態を確認し、不具合の原因などを探るために用いられる。

開発者がデバッガなどの支援ツールを用いてソースコード上の特定の行や文をブレークポイントに指定してプログラムを実行すると、その位置の命令が実行される直前に中断される。その瞬間の変数の値やCPU内部のレジスタの内容など、プログラムの実行状態を詳細に調べることができる。

ブレークポイントにはプログラム中の位置を指定するのが一般的で、これを「命令ブレークポイント」という。言語処理系によっては、特定のメモリ位置へのデータの書き込み時に中断する「データブレークポイント」あるいは「ウォッチポイント」や、特定のキー入力の組み合わせなどを中断条件に指定できる場合もある。

(2024.1.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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