オブジェクトファイル 【object file】 オブジェクトモジュール / object module
概要
オブジェクトファイル(object file)とは、コンピュータが解釈・実行するのに適した形式であるプログラム(オブジェクトコード)を、意味のあるまとまり毎にストレージ上のファイルとして記録したもの。コンピュータプログラムを作成する際、通常はまず人間が記述・解釈しやすいプログラミング言語を用いてプログラムを作成する。これをソースコードという。
これはそのままではコンピュータ(のCPU)が解釈・実行することはできないため、機械が理解できる機械語(マシン語)などで書かれたオブジェクトコード(バイナリコード)に変換する必要がある。この工程はコンパイラなどのソフトウェアを用いて行うことが多く、変換後のコードをファイルに記録したものをオブジェクトファイルという。
ソースコードから変換してすぐのオブジェクトファイルはそのまま起動・実行可能なファイル形式とは限らず、多くの場合はリンカなどのソフトウェアによってライブラリなど他のオブジェクトファイルを連結したり、起動用のコードを先頭に付加するなどして、単体で実行可能なファイル(実行ファイル、ロードモジュールなどを呼ばれる)を作成する。
(2020.5.18更新)