suコマンド 【substitute user identity】 switch user

概要

suコマンド(substitute user identity)とは、主にUNIX系OSで用いられるコマンドおよびプログラムの一つで、他のユーザーの権限でシェルを操作するもの。一般ユーザーが管理者(rootユーザー)としてシステム管理いたい場合によく用いられる。

引数としてオプションと、誰の権限で実行したいかをユーザー名で指定する。ユーザーの指定を省略すると管理者である「rootユーザースーパーユーザー)を指定したものとみなされる。実行するとパスワード入力が促され、指定したユーザーパスワード入力すると権限が切り替わり、以降はそのユーザーとしてプログラムを起動できる。

UNIX系システムでは遠隔からの管理権限の奪取を避けるため、rootユーザーによる直接ログインを禁じた状態で運用されることがあり、そのようなシステムではいずれかの一般ユーザーログイン後、suコマンドでroot権限を得て管理操作をう。攻撃者はsuが許可された一般ユーザーを乗っ取らなければrootへの攻撃を開始できない。

一方、ユーザーの切り替えはわず、単体のコマンド実行を別のユーザー権限でコマンドを「sudo」(substitute user do)という。一般ユーザーrootとしての全権を委任せず、限定された特定の操作のみを許可したい場合にはこちらを使う。

(2020.8.7更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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