KLOC 【Kilo Lines Of Code】 KSLOC / Kilo Source Lines Of Code / kステップ / キロステップ / kstep / キロライン

概要

KLOC(Kilo Lines Of Code)とは、プログラムの規模を表す指標の一つで、ソースコード1000行のこと。LOC/SLOC(Source Lines Of Code)の1000倍を意味する単位。

一般的なソフトウェア開発工程では人間がプログラミング言語でテキスト(文字)形式のソースコードを記述し、これをコンパイラインタプリタなどが解釈して、コンピュータで動作する機械語などで書かれたオブジェクトコードネイティブコード)に変換する。

KLOCはソースコード中の改行文字を数え(画面上の折返し表示などは考慮しない)、プログラムが何千行で構成されているかを表す。数えた結果が35万行であれば350KLOCということになる。

KLOCはファンクションポイント法などに比べ正確性では劣るが、計測の自動化が容易で手間がかからないため、大規模なソフトウェア開発の受発注などでプログラムの規模の推計や見積もりに用いられることが多い。

多くのプログラミング言語では様々な表記法が用意され、記述の仕方にもある程度の自由度があるため、まったく同じ処理内容のプログラムでも書き手によってKLOCが大きく異なる場合がある。

実装する機能が同じでも選択するアルゴリズムライブラリフレームワーク等によって記述すべきコード量は大きく変わる。また、同じ処理でもプログラミング言語によってソースコードの記述量は大きく違うことが多く、異なる言語間の比較に用いることはできない。

(2020.3.3更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令4 問50
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。