EFLOPS 【exaFLOPS】 エクサフロップス
概要
EFLOPS(exaFLOPS)とは、コンピュータの処理速度をあらわす単位の一つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を100京(けい)回単位で表したもの。100京FLOPS。科学技術計算などにおける分散コンピューティングネットワークなどの性能指標として用いられる。浮動小数点数は広い範囲の実数を表現できる数値のデータ形式で、その計算を毎秒何回実行できるかを「FLOPS」(Floating-point number Operations Per Second)という単位で表す。これに100京倍(1018)を表す接頭辞「E」(exa:エクサ)を組み合わせたものがEFLOPSで、1EFLOPSは毎秒100京回計算する能力を表す。
現在の最先端のスーパーコンピュータのピーク性能は数百PFLOPS程度で、単体で1EFLOPSを超える性能のシステムは未だ現れていない。インターネットを通じて多数のコンピュータに処理を小分けして依頼する分散コンピューティングプロジェクトの「Folding@home」は2020年に総計算能力が1EFLOPSを超えたことを発表している。
ちなみに、EFLOPSの1/1000、すなわち毎秒1000兆回の計算能力を表す単位を「PFLOPS」(ペタフロップス)、EFLOPSの1000倍、すなわち毎秒10垓(がい)回の計算能力を表す単位を「ZFLOPS」(ゼタフロップス)という。
(2023.4.11更新)